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ザンビア 2002.9

リカオンがいた。タイガーフィッシュを釣ったザンビア。


概要
9 19 成田(夕刻)〜香港〜機内泊
20 ヨハネスブルク〜ルサカ〜サウスルワンガ国立公園:カフンタリバーロッジ
21  滞在
22 サウスルワンガ国立公園内移動:ライオンキャンプ
23  滞在
24 〜ロアーザンベジ国立公園:ロイヤルザンベジ
25 〜カヌー移動〜:ムワビシロッジ
26  滞在
27 ルサカ〜ヨハネスブルク〜機内泊
28  〜香港〜成田(夕刻)

 成田からANAで香港へ。香港で2時間ほど待って南アフリカ航空に乗るが、これが約13Hのフライトになる。これは南ア航空ザンビア線の機体とランチ。2時間ほどのフライトなので、この程度の食事になる。それに、食っちゃ寝、食っちゃ寝のブロイラー状態を続けているので、あまり食べる気はしない。
 ザンビア・ルサカ空港ビル。首都空港ではあるが、利用状況も少ないのだろう。地方空港のような静けさがある。ここからはチャーターなので、飛行機の方がこちらを待っている。とは言っても、手続きはあり、客間のような待合室で30分ほど待ったろうか。私はこの写真の小さいセスナ4人乗りの方で、サウスルワンガのムフエ空港に向かった。約1時間半。もう1機はちょっと大きめの方へ7人乗った。
 ムフエ空港。オカバンゴのように草原飛行場と思っていたので、アスファルト舗装の国際空港には驚いた。ただ、客が少ないのだろう。搭乗口には鍵がかかっていて、我々を見つけて慌てて空けてくれた。
 さらに、この先、舗装道路だったから驚いた。ちょこちょこと村があり、人が歩いていた。空港から40分過ぎたあたりで未舗装の道に入る。そこから約20分でカフンタロッジに着くのだが、この20分の間にツエツエ蝿の先制攻撃を受けてしまった。ツエツエバエに免疫がある筈もなく、むしろ過剰反応するのか、この後3日間腫れて、まわりの心配を誘うことになった。

kafunta river lodge

 カフンタリバーロッジのセンターロッジと部屋。いつものことながら、フロント、レストラン、バー、ロビー兼用だが、ここはそれぞれがキチンと分かれている集合体。
 国際空港から1時間という距離のせいか、まっとうな電気が来ており、部屋には冷蔵庫まである。もちろん飲み放題だが、サファリに出る前、途中、帰ってきてからと、くまなく飲み物を提供されているので、あまり減らない。ビールとコーラが全部で6本くらい入っていた。3日でコーラ1本くらいは飲んだろうか。扇風機があって、これがありがたかった。なにせ、10度くらいまで下がるよ!とのうわさを尻目に、昼時には35度を超えていた。
 10時のブランチの後は、ただただボーっとしている。思い立ってプールに行けば、入っている間は良いが、出てくれば元通り「アッチアッチ」と右往左往するほかないのである。30度を超えてクーラーのない生活は久しぶりである。それにランチ。
 国立公園はロッジの対岸にあるので、正式にゲートを通るか、もしくは写真のような切れ込みバイパスを抜ける。この場合、入場料が川渡しへのチップになるのかも知れない。この川渡し、対岸までワイヤーが張ってあり、浮き船にジープを載せて、まったくの人力で対岸まで行く。
 サウスルワンガでは、次のライオンキャンプでも同じだが、16時出発のサファリは18時頃には夕陽となり、その後はナイトサファリになる。これは、そのナイトサファリで見つけたジェネットと言うマングース。この後、たびたび見かける。サウスルワンガの印象は、動物が濃いということ。チーターはいないようだが、他はだいたいお目にかかれる。ひょうも3回出た。インパラ、プク、シマウマ、バッファロー、象、いぼいのしし・・・鳥多数。ハイエナとジャッカルが見えなかったくらいだろうか。
 環境が際立ってバラエティーに富んでいる。サバンナ、森林、潅木林、枯れ木林、砂地、それぞれがそれなりの規模で次々に現れる。また、その都度動物がいる。いろんなところに一緒に行ってしまったような感じだった。右は例のごとくルワンガ川河畔でサファリ途中のティータイム。

lion camp

 ライオンキャンプに向かう途中の川。それにメインロッジ。カフンタと同じ系列のせいか全体のつくりもカフンタに似ている。ただし、こちらは全体的に2〜3mの高床構造になっている。
 昼食のバーベキュー。プールは小さいので入らなかった。
 部屋の外観。こちらの電気は自家発電で、たしか5時〜8時、18時〜20時。ただし、トイレとベットサイドと、なぜか天井扇がバッテリー供給になっており、終日OK。ベッドサイドは、これがバッテリーかと思うほど明るいが、天井扇は、やはり無理なようで、風が届いているか程度。シャワーは温水がしっかり出る。各部屋にガスボンベを切ったようなボイラーがあり、頼んだ時刻にスタッフが薪を燃やしてくれる。それにサファリの風景。
 カフンタと同じように、あちこちに動物がいる。こんなに動物の濃いところははじめてである。
 サーバルキャットはガイドのグレッグが5年で4回見たが、こんなにじっくり見られたのは初めてとのこと。そのくらい貴重な体験。これはビデオからスキャンしたものなので鮮明ではない。それにライオンキャンプを離れる際に見られたライオン10頭ほど。タテガミライオンはいなかったが、じっくり見られた。
 ソーセージツリーを輪切りにして試食しているところ。シマウマやカバが好んで食べている。味は甘さ控えめ健康飲料という感じで、苦味はない。ジューサーにかければ、たぶん、ジューサーが壊れる。完熟ヘチマもどき。右はガイドドライバーのグレッグ&TD&EI。グレッグはオーストラリア出身とか。密猟防止資金集めに彼の録音した動物の鳴き声のCDを売っている。$25と高価だが、ほぼ全員購入。

Royal Zambezi Lodge

 サウスルワンガからロワーザンベジにはムフエ国際空港からセスナで約1時間。5人づつ2機に分乗した。ここでも結構遊んでくれた。写真のようにぶつかるかも?程度まで近づいたり、上にいったり、下へ行ったり、ぐるっと回って・・・。ただ、みんな寝てたなあ〜。ザンベジ側はしっかりと土の飛行場だった。そのロイヤルザンベジのテント全景。
 ザンベジ川に突き出したバーを後ろから見たところ。カバの骨と一緒に釣り道具が置いてあった。この裏側がバーカウンター、テーブル椅子があって10人ほどがたむろできる。飲み物はただだが、1泊なので、到着から夕食までのちょっとの時間しかなかった。約1時間のカヌー練習。ほとんどがカヌー初心者で、前を向くものやっと。右に行こうとして左に行くとか、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、なかなか操船できない。その上、あちこちにカバがいる。遠くに見えるカバでも、ジープから見るのとは大違いの緊張感がある。これで明日大丈夫だろうかと心配したのは私だけではないと思うのだが。
 テント前にきた象。それと、恒例食後のティータイム。中央に日本語勉強中のガースがいる。この焚き火を囲んで、星など眺めながら話をする。焚き火をするほど寒くはないが、ないと寂しいくらいに暑くはない。1時間ほどで明日の準備のため、部屋に戻る。
 次の日の朝食風景。のんびりの筈だったが、約500m上流にリカオン出現となり、大慌てでレストランを飛び出した。10分ほどだが、親6頭、子10頭の群れを観察。このことをもってして、この旅行は大正解。アフリカを卒業できるかも・・・。

Mwambishi River Lodge

 リカオンを見て、続きの朝食を済ませてから、おもむろに昨日の到着地までジープで移動、そこでカヌーに乗る。昨日の操船状況から乗組員の組合せの変更があった。これはガイドの指示というよりは、むしろ自主的というか、「やっぱりダメだわ」組「なんとかなりそう」組、それに「俺に任せろ!」組もあったような。9時出発のカヌーで、途中トイレ休憩兼メンバー入替休憩2回の上陸の後、13時にランチにたどり着く。
 この後、約2時間でムワビシに到着。実のところ、このムワビシ到着の時が一番焦った。到着すべき川辺が急流になっている。にわか仕立てとは言え、なんとか船の慣性と流れを理解したつもりが、最後はただただ力でたどり着いた。
 大きなテントで、テントの裏にトイレとシャワーがある。ロイヤルザンベジに似ているが、それより大きく、萱葺きで全体のつくりが豪華である。蚊帳が2重になっていたが、細かい蚊帳すら抜ける小さな虫がランプの周囲に埃のように積もっていた。ちなみにここの電気も時間制、5〜8時、18〜20時くらいだった。コンセントもあり充電もできる。ボイラ、構造は良く分からないが、約束に時間になると、いつのまにか火が入っていた。
 ここのスタッフはモーニングノック以外、ほとんどスタッフの存在を感じさせない。そういえば、「ノックノック」というモーニングノックも、おくゆかしくてなかなか目が覚めない。レストランというかメインロッジと食事風景。
 サウスルワンガで十分にジープサファリを済ませたので、ここではほとんど釣り。釣果としては8ポンドを頭にタイガーフィッシュ3匹、12ポンドのなまず1匹。チェイサーと言う餌1匹。
 タイガーフィッシュは、その筋の人には有名だそうだが、確かにTVで見るようなファイトそのもので、2〜30m先で飛び跳ね、首を振る。これで針を外そうとするらしく、何度かは外れている。ちなみに大物賞はTDで12.5ポンド、ガイドのシンバが最大16ポンドと言っていたので、かなりのサイズ。さらに、タイガーフィッシュの大物狙いなら日中だそうで、最終日の朝に言われた。(1ポンド=約0.45kg)

帰路

 5時起きで、最後の釣りを済ませた後、8時朝食、9時出発。草原の飛行場まで約30分。既にセスナが待っていて、9時半のフライトとなる。
 双発と単発とあったので、小さめ単発に乗ることにした。ところが、小さいだけでなく古い機体で、エンジンがかからない。エンジンカバー外して何かをいじり、私にそっちの赤いSWをONにして、次は黄色だとか、やっとエンジンがかかるが、かなり不安。離陸した後、すぐに高度を下げて、ロッジの前を通過すると、カバを横目に見るような低空飛行。車輪着いちゃうよ!状態から土手に向かって急上昇、しばらく無重力を楽しんだりしていると、さすがに酔いが回ってきた。その不良パイロット。今後のこともあるので、あまり無理しないようにと、ちょっぴりチップをあげてしまった。
 ルサカの空港。
 ルサカから2H、13H、4Hのフライトで今回の旅も終わり。香港からはANAのポケモンジェットだった。
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